この記事の目次
はじめに
医学部を目指している皆さん、医学部に入ってからの大学生活はどんな感じか知っていますか?
今のうちから医学部での生活を知っておいて心の準備をしつつ、大学生活に思いを馳せてモチベーションアップにつなげてもらいたいと思います。
医学部での大学生活がうまくいくためのコツを、僕の経験をもとに書きます。
医学部に入学したての1年生もぜひ参考に読んでください!
医学部の生活を占める三大要素
医学部の生活を占める三大要素は、勉強、部活、アルバイトです。
大学生活で頑張れるのは3つまでと言われていますが、医学部に入るとこの3つに絞らざるを得ないという感じ。
医学部に入ったらこの3つをどううまくやっていくかが超重要になってきます。
部活の選び方
まずは医学部での部活について書きます。
他学部にはない、かなり独特の文化かもしれません。
「医学部〇〇部」の存在
医学部には「医学部野球部」や「医学部テニス部」といったように医学部の学生だけの部活があります。
そしてほとんどの医学科生は医学部の部活に入るのです。
(僕の通う阪大では8〜9割程度が医学部の部活に属しています。)
さらにどの部活も医学部生だけの大会に参加します。
もっとも大きい大会は「西医体」「東医体」というものでそれぞれ西日本、東日本で行われる年1回の大会です。
この大会で集大成を見せるために医学生は日々練習に取り組んでいます。
逆に全学の部活やサークルに入る人はかなり珍しいです。
医学部生の部活選びは6年間の大学生活を決め、卒業後の人間関係までも大きく決めてしまうので三要素の中でもっとも重要かもしれません!
入学1ヶ月後で「部活=大学6年間以上」を決めなければいけない
医学科生はひと学年に100名程度なので新歓戦争が激しいです。
全学の部活は何百、何千人いる新入生から部員を勧誘するので比較的緩いですが、医学科では100人程度を10以上の部活で取り合うので自ずと激しい取り合いになります。
大学が始まって1ヶ月間ほどが新歓期でそれが終わるまでに部活を決めなければいけません。
先ほども言ったように医学部の大学生活6年間と卒後の人間関係も決めることになるので正直1ヶ月で決めるのはシビアかもしれません。
一度入ったらほぼ変更不可
一度部活に入るとそれ以降はなかなかやめづらいのは医学部に限った話ではないかもしれません。
ただ、医学部では別の部活に入り直しにくいです。
医学部は狭い世界なので常に後者で先輩と会うことになります。
部活をやめた上で別の部活に入るのはなかなかきついです。
部活は後悔しないように慎重に選びたいところ。
入学前からリサーチできればアツい
新歓期には部活のいいところしか見えません。
志望校に合格した高校の先輩に聞いたり、浪人生であれば現役で合格した友達から実情を聞いたりして部活の実情を聞いておくと落ち着いて判断できます。
また入りたい部活がその大学になかったりする場合もあるので前々から調べておくと良いでしょう。
例えば僕は大阪大学の医学部ソフトテニス部に所属していますが、滋賀医科大学や近畿大学医学部にはソフトテニス部がありません。
中学や高校からやっていたスポーツを大学でも続けたい!という人はあらかじめ調べておくと入学してから実はやりたいスポーツの部がないという事態を防げます。
部活に関するまとめ
部活は医学部生にとって本当に重要です。
週何回とか、厳しさとか、レギュラーの枠とか、様々な要素があります。
後悔のないようにノリで選ばずに冷静に判断してください!
アルバイトの選び方
医学部生がするアルバイトは大きく三つあって、塾講師/家庭教師系・飲食系・採点バイトです。
塾講師/家庭教師系バイトのメリット・デメリット
塾講師系は医学部受験を通して得られた自分の学力をそのまま活かせる、やりがいを感じられる、時給が高い、という魅力があります。
総合大学周辺の塾では同じコミュニティに属するメンバーで新しい出会いは少ないかもしれません。
家庭教師ならなおさらです。
飲食系バイトのメリット・デメリット
飲食系バイトは様々な人が働いているので新鮮な出会いが期待できます。
また医師として働いてからは絶対にできないような社会経験が得られます。
働いた後の美味しい賄いも魅力の一つ。
自分でお金を出しては食べられないようなメニューも食べられちゃいます。
採点バイトの魅力
採点バイトは時給換算するとかなり高額で、かつ場所を選ばないのがかなり魅力的です。
作業に慣れてくると時給3000円以上も期待できます。
また紙に書かれた解答をペンで採点するものだけではなく、パソコンでできるものや、時期を選ばず仕事ができるものもあるのでかなり太い収入源になってくれます。
大手予備校や塾のサイトを見てみてください。
オススメの職種
医学部生って思ったよりもお金を使います。
部活や飲み会にかなりのお金がかかりますし、比較的裕福な学生も多いので周りに合わせて付き合っているとかなりのお金が必要です。
忙しい生活を送りながら限られた時間で効率よくお金を稼ぐにはやっぱり塾・家庭教師や採点バイトがオススメ。
この二つを組み合わせてうまくやりくりすれば十分生活が送れるレベルでお金を稼げます。
曜日固定とシフト制のバランスが重要
これがなぜ重要かというと、固定のバイトがどうしても休めずにテスト勉強がおろそかになり、留年してしまう人がかなりいるからです。
テスト前はバイトを少なめにして、余裕のあるときにがっつり入るといったように、柔軟性のあるバイト先の方が医学生には良いでしょう。
曜日固定は多くても週2まで。
理想は週1曜日固定で、そのほかはシフト制のバイトにするのが安全です。
勉強の仕方
医学部に入ると6年間を通して勉強がつきまといます。
より効率的に勉強をしてテストをクリアしていくコツを教えます!
一般教養
一般教養はまだ「一つでも単位を落としたら留年」というシステムではなく次の学期に取り直せる大学が多いですが、甘くみずにできるだけ一回で単位を取れるようにしましょう。
単位を落としまくっていると、次の学期にしわ寄せがきて、次の学期も単位を全て回収するのがしんどくなってくるから。
またテストも専門科目に比べるとかなり楽です。テストの1週間前からは情報収集、3日前からは集中して勉強するようにしてください。
専門科目
2年生のはじめか中頃からは授業の全てが専門科目に切り替わります。
ここから1つでもその学期に単位を落とすと留年となる大学が多いのでシビア。
一般教養に比べてテストもヘビーなので情報収集のタイミング、テスト勉強に取り掛かるタイミングをより早くする必要があります。
留年しないための対策
・留年しないためにはまず情報収集をしっかりすること。
情弱にならないように頼れる友達をちゃんと作っておきましょう。
・追試験があるからといって多くの科目で追試にかかってしまうと、この場合もテストが重なって勉強時間が足りなくなり、次の試験にも影響が出るという負のループに陥ります。
こうなると追い込まれてしまい留年に加速的に近づくのでできるだけ本試験で受かる気持ちでいるのが大切です。
・先ほども言いましたがテスト前に予定を詰めすぎないこと。
特にバイトなどは時間を奪われる上に疲れて勉強できないのでテスト前はバイトを抑えておきましょう。
以上が留年しないために守るべきことです。
部活に入らなくてもいいかも?
部活に入っていない人はごく少数と言いましたが、そのごく少数の人を見ていると結構楽しそうな学生生活を送っています。
部活に入るとどうしても週2、3回は放課後の時間が潰れますし、逆に入らなければそれだけ時間が浮いて自由に使えます。
バイトをしまくって趣味にお金を投じている人、いろんな場所に旅行に行っている人、写真を趣味にして活躍している人、音楽を頑張っている人、学生のうちから研究に励んでいる人、それぞれ充実した生活を送っているようで見ていてうらやましく思うことも多いです。
僕は今部活に入っていて楽しく充実した毎日を過ごしていますが、部活に属さず自由なライフスタイルを選ぶのもありかもしれません。
三要素を中心に考える
部活、勉強、バイトでキャパシティの100%を占め、これが中心になると思っておきましょう。
さらに趣味を増やしたり、恋人ができたりした場合、上の三要素の割合を削る必要があります。
何が自分にとって一番大切かをしっかり考えて、取捨選択をしつつ大学生活を送ってください!
6年あるといっても忙しくあっという間なはずです。