医学部合格のために6000の英単語を半年で暗記する方法

はじめに

この記事は医学部医学科に合格をしたい人に向けて書かれています。
医学部受験で最重要科目である英語、その英語の基本となる語彙力を超スピードで劇的にあげる勉強方法を解説します!

医学部合格に必要な語彙力はどのくらい?

医学部医学科に合格するためにはどの科目も相当な学力が必要だと言われています。
英単語の語彙力に落とし込んでみるとどれほどまで覚えればいいのでしょうか?

入試英語長文を完全に読み解くには知らない単語は多くても5つまでに抑えたいです。
東大、京大、単科医科大学などのレベルの高い問題を出題する大学では英検1級レベルの単語もある程度手を出しておきたいですが、そのような大学以外は英検準1級レベルを抑えれば十分でしょう。
そのためにこなす必要のある単語帳は約3冊だと経験的に言えます。

暗記の仕方

医学部合格はどの教科もバランスよく点数を取らなければ難しいです。
英語ばかりに時間を割いている暇はないので、6000語の英単語を半年、つまり1000単語を1月で覚えるためには効率を最大限に高める必要があります。
僕がこれを実際に達成した方法を順を追って説明します。

①1週間で250単語を毎日見る

1週間で覚える単語の数は250単語、4週間つまり1ヶ月で1000単語覚えられることになります。
このとき注意したいのは250単語を7日間で割って、1日に35単語ほどを覚えようとするのではないということです。
250単語全てに7日間毎日目を通すんです!

脳の記憶を司る部位の一つである海馬は、ある情報に出会う回数でその情報の価値があるかどうか判断します。
同じ情報に出会う回数が多いほど、海馬がそれを価値の高い情報だと認識して長期記憶をうながします。

それによって一夜漬けでない、忘れない情報になるんです。

だから、35単語を1日で一生懸命覚えても、7日後にはもう記憶から薄れてしまっています。
海馬からすると過去の1日だけ出会った価値の低い情報になってしまうからです。
250単語に毎日目を通す方法では、7日間連続で出会った情報になります。
海馬はちゃんと「重要な情報なんだな」と判断してくれて脳に深く刻まれます。

あなたも中学や高校に入学したときにクラスメイトが一新されてしまっても、毎日学校に通っていたら1週間後にはもうほとんどみんなの名前を覚えてしまっているのではないですか?
これと同じ要領で全単語に親しみを持ってあげます。

②1単語にはじっくり時間をかけない

1日で250単語に目を通すと言いましたが、具体的にどのように勉強すればいいのでしょうか?
この答えは1単語5秒で1日3周、いきなりテストをするという方法です。
ペンやノートは使いません。英単語帳だけで勉強します。

日本語を隠してから英単語を読む、そのあと日本語訳をみるという作業をおよそ5秒で2、3回繰り返します。
およそ5秒たったら次の単語、次の単語、とサクサク進めていきます。
1周終わったらまた初めから同じ作業をして、計3周します。
集中すれば1日1時間ほどでこの作業が終わります。

じっくりと時間をかけて頭に刻み込もうという意識よりも、多くの回数を繰り返そうというスピード感が大事です。

③7日目に苦手な単語をピックアップする

7日間、上記の作業を繰り返したら90%ほど単語を覚えられていると思います。
このときの「覚えている」の基準は「英単語をみると瞬間的に意味を思い出せる」レベルです。
このレベルでない、すなわち意味がわかっても思い出すのに数秒かかってしまうと不合格です。
7日間繰り返して90%を覚えられていない人は、時間あたりの繰り返し回数が少なかったり、集中力が足りていなかったりします。
僕も覚えられていないときはダラダラやっていたり、テレビの前でのながら勉強だったりしました。
もう一度どのようにやったか反省してみましょう。

さて、7日目には覚えていない単語、すなわち「瞬間的に意味を思い起こせない単語」にチェックを入れていきます。
やっとペンの登場です。
綴りがややこしい、意味が抽象的など覚えにくい理由はいくつかありますが、この7日間が終わっても定期的に復習をする、出会う回数を増やすことで必ず覚えられるようになります。
7日後に覚えていない単語だけ効率的に暗記するためにこのときだけペンを使ってチェックします。

チェックした単語は1週間に1回ほど見返す時間を作ってください。
ここでも紙に書いたりせず繰り返しみる方法にしてください。

④次の250単語にいく

7日間たったら「あー完璧ではないなぁ」と思っても切り替えて次の新しい250単語に手をつけましょう。
同じ方法でとにかく「繰り返しみる」というだけです。
淡々と作業をする感じで1ヶ月で1000単語に繰り返し目を通しましょう。

⑤1冊目は第2義、第3義、派生語を覚える

高校レベルの英単語帳の1冊目は、第1義を全単語覚えた後は第2義、第3義や派生語なども覚えていましょう。
単語帳の一つ目の意味よりもあとに載っている事項です。
第1義と同じ要領で繰り返して覚えていきます。
基本的な単語に関しては英作文などにも使えるレベルに仕上げていきます。
2冊目以降のよりハイレベルな単語帳は第1義を覚えるだけで十分です。(この記事で後々紹介する②さらに語彙力を増やすためにオススメの単語帳)
全ての単語に関して事細かに覚えるほどの時間は用意されていないので、本当の意味で「完璧」にするのは1冊だけです。

⑥次の単語帳に移る

市販の英単語帳はおよそ2000単語が掲載されています。
1冊の単語帳が終わると次のレベルの単語帳に移りたいのですが、どのレベルの英単語帳を使えばいいのでしょうか?
この答えは「全体をサラッと見てすでに知っている単語が2〜3割程度のものを選ぶのが良いでしょう。

理由は
・新規の語彙力を効率よく増やす。
・すでに暗記している単語に対して別の意味や言い回しを知ることで記憶を強化する。
・語彙力のレベルの抜けを防ぐ。
などです。
もう少し詳しく解説します。

すでに知っている単語が多すぎると語彙力を増やすスピードが落ちてしまいます。
なので知っている単語が半分近くあるものはやめておきましょう。

また同じ単語でも単語帳のレイアウト、載っている場所とリンクさせて意味を覚えてしまう場合もあるのでそういったことをなくすためにも別の単語帳で同じ単語を勉強することにも意味があります。

また、自分の知っている単語がほとんど載っていない単語帳を選ぶと、それまで使っていた単語帳と新しい単語帳の語彙レベルに差がありすぎて、2つの間のレベルの単語が抜け落ちてしまうことになります。

こういった理由があるので、すでに知っている単語:まだ知らない単語=2:8〜3:7の単語帳を選ぶようにしましょう

超スピード暗記方法の手順まとめ

①1週間で250単語を毎日見る
②1単語にはじっくり時間をかけない
③7日目に苦手な単語をピックアップする
④次の250単語にいく
⑤1冊目は第2義、第3義、派生語を覚える

オススメしない暗記の方法

僕の受験勉強の経験を通して、これまで書いた方法を繰り返すことで最も効率良く圧倒的語彙力が得られるという結論に至りました。
ここから逆に、ちょっと効率が悪い・オススメしない暗記方法を書いておきます。

・紙に何度も書いて覚えようとする

紙に書いて覚える人も多いと思いますが、僕はオススメしません。
なぜなら見て覚えるより圧倒的に非効率的だからです。
紙に書かずに暗記するよりも何倍も時間がかかってしまいます

また、紙に書くことによって覚えた気になったり満足してしまったりする人も多いです。
見るだけでも、きちんと隠してテストをすれば覚えているかどうかははっきりとわかります。

・自分で英単語帳/カードを作る

英単語に限ったことではありませんが、自分でまとめたノートを作りたがる人も多いです。
参考書や英単語帳はきれいに印刷された活字で十分にまとまっているにも関わらず自分でノートを作るのはかなり時間が勿体無く感じます。
一から作っている暇があったらすでに完成されているものを使いましょう。

・単語帳に付箋を貼りまくる

これも同様ですが付箋を貼っている時間があれば何度も繰り返して覚えてしまいましょう。
また英単語帳は十分に入試問題や論文などを研究して重要な単語を選定しています。
よほど難しい(英検1級レベル程度の)単語帳でない限り覚えなくても良い単語などありません。
すなわち単語帳の中で「より重要な単語」という考えは持たないほうが良いです。
せっかく取り組む単語帳なので全ての単語を覚えてしまいましょう!

・第1義以外も全部の意味を1度目に覚えようとする

まず最初はどの単語も第1義を覚えましょう。
最初から単語帳に載っている全ての意味を覚えようとするとかなり時間がかかってしまいます。
一通り全単語の第1義を覚えて太い幹を作って、そこに枝葉をつけるように第2義以降を覚えていきます。
また第2義以降を覚えるのは1冊で十分です。
最初のより難易度の高い単語は第2義以降の意味で出てくることは少ないですし、それがわからないからといって他の受験生よりビハインドを負うことはないです。
最初の1冊以外は割り切って第1義だけを覚えるようにして、残りの時間は長文読解や英作文の勉強に時間を割くようにしましょう。

・長文を使って覚えようとする

長文問題を解いて、その中で知らない単語をピックアップして意味を調べて新たに覚えるという方法です。
確かに「体験記憶」は通常よりも強く頭に残りやすいと言われていますが、英単語程度にそれを利用しても効率が悪すぎます。
長文問題一つを解いても新たに増える語彙力はしれているので、語彙力を増やす目的で長文問題を解くことはやめておいたほうがいいです。

・語源で覚えようとする

語源で覚えるのがかなり有効という人もいますが僕はオススメしません。
確かに語根や語幹の意味から知らない単語の意味を推測できる場合もあります。
しかし、語源から勉強するとなったらそれはそれで膨大な情報量をさらに覚える必要があります。
大学受験で必要な語彙力は多くても1万語程度なので、その程度の数を覚えるには語源に頼るまでもなく、オーソドックスな暗記方法の方がはやいと思います。

以上が主な「オススメしない」暗記方法です。
人によって勉強方法はまちまちだとは思いますが、「俺は書いて覚えるんだ!」などと強い意志がある人も一度この方法を試してみる価値はあると思います。
それでも自分に合わない場合は元の方法に戻せばいいですし、より効率的に覚えられると感じた場合は方法を切り替えてください。

ただただ勉強するだけでなく勉強方法を試行錯誤することも受験勉強ではかなり大切です。

オススメしない暗記方法まとめ

・紙に何度も書いて覚える
・自分で英単語帳・カードを作る
・単語帳に付箋を貼りまくる
・第1義以外も全部の意味を1度目に覚えようとする
・長文を使って覚える
・語源で覚えようとする

医学部受験にオススメの英単語帳

ここから医学部合格のためにオススメの単語帳を説明していきます。
まずはどの大学の志望者でも医学部であれば必要なレベルとして①で紹介します。
次にベースとなる語彙力が身についた上でさらに自分の志望する大学のレベルに合わせて語彙力増強に使っていきたいものを②で、より専門性の高い英単語を学んでハイレベルな文章への耐性をつけるためのものを③で紹介します。

①最初の1冊にオススメの単語帳

まずはベースとなる語彙力をつけるために次のいずれかの単語帳を使いましょう。
最初の1冊に関しては、第1義を覚えたら第2義、第3義、派生語、類義語、と知識を密にしてより高度に使える(英作文にも利用できる)レベルまで引き上げていきます。

ターゲット1900

使っている人も多いと思いますがこれもオーソドックスな単語帳です。
入試英語を分析してどのレベルからも満遍なく掲載されているので、中上級レベルの単語には多少抜けがありますが最初の1冊としては使えます。
コンパクトで持ち運びしやすいので常に携帯して短期で覚えてしまいましょう。

DUO 3.0

ベースとなる単語力が身につくとともに、熟語は必要十分の量が学べます。
例文も質の高いものばかりですし、派生語や関連語などの解説も丁寧で最初の1冊としてかなり優れものです。完璧にすればこれ1冊だけでもかなりのレベルに到達できます。
医学部受験にはもう1、2冊ほどプラスで覚えたいです。

単語王

収録されている単語数はこの手の単語帳で最も多いです。
高校1年から高校3年まで通して使えます。
時々載っている合格者体験記は正直いらないですが(笑)
かなり力がつく1冊です。

鉄緑会東大英単語熟語鉄壁

「東大」と名前にありますが極端に難しすぎることはなく、どの大学の受験者でも使えるオーソドックスな単語帳です。
量が多く、分厚く、重いので持ち運びにくいですが丁寧に作られていて基礎を固めるのにいいです。
医学部受験者であればこれを終わらせても「鉄壁」とは言えないと思うのでさらにハイレベルな単語帳に移りましょう。

②さらに語彙力を増やすためにオススメの単語帳

パス単英検準1級

こちらは英検対策用の単語帳ですが、大学受験対策にもめちゃくちゃ使えます!
パス単は同じレベルの単語が広く網羅されています。
この1冊で中〜上級レベルの単語・熟語が1850語も収録されてます。
国公立の入試問題では読めない文章はほぼなくなり、英語が得意教科に。

キクタンSuper

語彙力12000語レベルの単語を1000語程度厳選して載っている単語帳です。
準一級のパス単を覚える時間がない、他にも何冊か単語帳を使ってきたのでレベルの高いものだけを効率よく覚えたい、という人はこれを選びましょう。
付属のCDは音楽に乗せて英語→日本語をリピートしてくれるので苦を感じず聞き続けられます。
単語帳で勉強できない歩いている時間などはスマホに付属のCDを入れて聞き流すとさらに暗記のスピードアップに。

パス単英検1級

東大、京大レベルの超難関大学の受験者が、英語で周りの受験生よりもアドバンテージを取りたい!というときにある程度やっておいてもいいと思います。
パス単は出る度A、B、Cに分かれていますが、出る度Aだけでもかなり強いです。
英語以外に特に苦手科目がないので、より英語力をあげたいというある程度余裕のある人のみ取り組むべきです。

③専門的で高度な文章を読むためのオススメの単語帳

話題別英単語リンガメタリカ

経済・環境・医療・心理学など、入試問題によく取り上げられるような話題に出てくる専門性の高い単語が収録されています。
各分野に関して詳しく解説してくれます。
収録されている単語が出てくる長文も載っているので、読んでより理解を深められます。
専門性の高い文章では基本的な知識があるかどうかで、文章の読みやすさが圧倒的に変わってきます。
これ1冊を仕上げれば模試や入試本番で「この話題読んだことある!」「あー、あの話ね!」となることが結構あります。
そうなればかなり有利です。

テーマ別英単語ACADEMIC

上記の「リンガメタリカ」と同種の単語帳です。
より幅広く、深い内容に触れているのがこの単語帳です。
さらっと読むだけでもかなりの教養が身につくはず。
専門的な文章に慣れるのにもうってつけです。
シリーズは全部で5冊ありますが、さすがに受験生にとっては多いです。
初級の1冊だけでもいいですし、多くても中級の2冊をやればかなり優位に立てます。

さいごに

英単語の暗記は、通学時間やお昼休みの余った時間などのスキマ時間を使いましょう!
スマホをいじったりマンガを読んだりするのはもったいないです。
逆に、椅子にちゃんと座って勉強できるときは英単語の暗記などではなく英作文や数学など記述式の勉強に当てます。
効率のよい時間の使い方を考えながら受験勉強全体としても計画立てて頑張っていきましょう!

何か質問等あればこちらからお気軽にどうぞ。

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