暗記数学は医学部受験に通用するのか?数学が苦手な人のための勉強法とオススメの参考書

暗記数学とは?

20年以上前、受験の神様と言われる勉強アドバイザー・和田秀樹氏が提唱しました。

「数学は暗記だ!」と。

和田氏が「暗記数学」に関する本を出版した当時その界隈では論争が巻き起こったのです。

数学は暗記科目じゃない!という数学者が猛反対したが和田氏は強く主張し続けました。

数学はやはり暗記科目ではないのか?
暗記数学で医学部入試は突破できるのか?

僕の受験経験をふまえて医学部受験への暗記数学の可能性を説明します。
数学が苦手なあなたも医学部に十分な力をつける打開策が得られるでしょう!

暗記数学は医学部受験でも通用するか?

最初に言っておくと、暗記数学は医学部受験にも通用します!

数学が苦手だ…

数学が原因で医学部合格が絶望的だ…

そんな人には是非試してもらいたい方法です。

僕も数学が苦手でしたが暗記数学を取り入れて医学部に合格することができました。
高校2年生の春ではセンター試験形式の数学の模試では1A、2Bともに2割ほどしか得点できないような実力でしたがそこからの逆転合格をした勉強法をご紹介します。

暗記数学の本当の意味

暗記数学とは問題と解答の一字一句を暗記することなのか?

と思う人もいるかもしれませんが、そうではないです。

ここが暗記数学が単なる「暗記」ではない理由です。

医学部受験の難しさはどこにあるか

医学部受験が難しいのは、すべての教科を”そこそこのレベル”に仕上げる必要があるからです。
すべての教科をそこそこの完成度まで持って行く時間はほとんどの高校生にはありません。
だから難しい。
大抵の大学・学部は得意教科が1つでもあればそれだけでかなり合格に近づけることも少なくないですし、苦手教科の存在も許されることも多いです。

逆に言うと、東大や京大などの医学部を目指さない限りはそれぞれの教科に関してはかなり難しいレベルの問題を解けるようになる必要はありません。
”そこそこのレベル”までをきっちりと仕上げておけば合格できます!

この”そこそこのレベル”までを数学が苦手な人でも仕上げられるのが暗記数学なんです!

暗記数学の勉強法

暗記数学は数学の問題・解答を一言一句覚えるという方法ではありません。

和田氏も言っておられますが、解法を一問一問覚えるということです。

数学は間違いなく暗記科目ではないですが、ひらめき力や数学的センスが試されるわけではないです。
大学で理学部数学科に入って高度な数学の研究をするとなればかなりのひらめき力とセンスが必要になってきます。
しかし、たかが大学受験レベルの数学となるとひらめきやセンスで解くのとは全く違います。

大学入試数学で出題されている問題は、すべて類似問題がいずれかの市販の参考書に載っています。

つまりそれまでに自分の身につけた知識を似たような状況に当てはめて適応する能力が試されるのです。

「同じような料理をこれまで使ってきた道具や調味料で作ってみてください」というような試験です。

だから、それまで解いてきた問題の解法を覚えておくことが一番重要になってきます。

解法を暗記するだけでいいのか

解法を暗記するだけで果たして成績が上がるのか?
まして医学部に合格できるだけの数学力がつくのか?

と疑問に思う人もいるかもしれません。

正直、解法を暗記するのはまず第一歩です。
解法を暗記した後はもちろん問題演習が必要になってきます。
それなりに問題数をこなす必要があるので、解法を暗記するだけではダメです。

暗記した解法の中から、問題に適用できる解法もしくはその一部を取り出します。
自分の使う武器が揃っていないと新しい敵を倒すこともできません。
網羅系の問題集の解法をすべて覚えることから始めることが誰にでもできる数学ができるようになる方法なんです。

医学部合格のための解法の暗記の仕方

ここから僕のアレンジを加えて実践した解法暗記の仕方を説明します。

①網羅系の問題集をまずは解いてみる

人によって現時点で数学がどれくらいできているかわからないので、少しでも数学を習っているとします。
まずは網羅系の参考書を使って、問題を解くことからスタートします。
いきなり解法の暗記はしません。

まず解くことによって解法を暗記しているかどうかがはっきりします。
ここでの「解法を暗記している」の基準は「解き方を最初から最後までスラスラと説明できる」ということです。
途中計算が間違っていても解き方を最初から最後までスラスラと説明できてそれが合っていれば、「解法を暗記している」とみなします。
逆になんとか正解にたどり着いたとしても時間がかかりすぎていたり、途中で一つでも論理的に曖昧な記述があれば「解法を暗記している」とは言いません。
ですから1分考えても最初の取り掛かりが思い浮かばなかったりしたら即「解法を暗記していない」とみなして暗記しなおしましょう。

英単語や地理歴史などの暗記科目は一度覚えてもすぐに忘れることは多いですが、数学の問題は一度解き方を覚えるとなかなか忘れません。
なので一度「解法を暗記している」とみなした問題は、全問の解法を暗記し終えるまでは2度目は解かずに放置しましょう。
時間がもったいないです。

②解けなかった問題の解法を暗記する

解けなかった=解法を暗記していなかった問題はすべて暗記しなおします。

問題の数値などを覚えるのではなく全体の流れを覚えます。
全体の流れを覚えて、順を追って順を飛ばすことなく記述の流れを説明できるようになるまで何度も読みましょう。
書いて覚えるのもいいですが、書くよりも読むだけの方が何倍も早く繰り返せるので、読むだけで覚えるようにするほうがおすすめです。

③解法を丸暗記するのではなく理解しながら覚える

また理解しながら覚えるのがベストです。
ここが単なる暗記科目とは違うところで、数学の論理の流れを理解しながらでないと暗記してもあまり意味がありません。
全体の流れの意味を理解しながら覚えることを意識します。

④難しい・すんなり理解できないものはとりあえず丸暗記

また逆説的ですが、たまには論理が難しく一度目では理解できない問題も出てくるでしょう。
そのような問題はいったん理解することを放棄してとりあえず解法を覚えてみましょう。
とりあえず覚えて、時間をおいて頭を寝かせてみると後から理解が追いついてくることも多いです。
後々「こういうことだったのか!」という感覚を覚えることを期待しつつ解法を暗記します。

「とりあえず暗記すると後から理解が追いついてくることがある」というのは以下の本からヒントを得ましたが、実際にそのような経験は多々ありました。
理解できるまでじっくり時間をかけるよりもわからない問題はとりあえず覚える、と割り切ってしまうことがスピードをあげるコツです。

⑤これの繰り返し

①〜④を繰り返して一問一問解法を暗記して行きます。
問題を飛ばすことはあっても、最終的には問題集で暗記していない問題がないようにしましょう。

解法を暗記したあとは?

今まで数学が苦手だと思い込んでいた人も、1冊の問題集の解法暗記を終わらせると世界が違って見えると思います。

解法を暗記したあとは一つレベルアップした問題集に取り組んでみましょう。
それまでに暗記した解法を使えばほとんどの問題を解くことができるのがわかります。

解法暗記にオススメの数学の問題集

解法を暗記すると言っても、本当に基本的な事項しか問うていないレベルの問題集であれば意味がないです。
また入試問題をそのまま寄せ集めたような難しい問題集も解法暗記には向いていません。

重要かつ典型的で、入試問題のような応用問題にもつながるところのある良問が全分野で網羅されているような問題集が解法暗記に最適です。

そのような問題集をいくつか紹介します。
このうちのいずれかを使用して解法暗記に取り組んでみてください。

青チャート

和田秀樹氏も暗記数学に用いる問題集として挙げているのが青チャート。
典型的でオーソドックスな問題が網羅的に載っているので解法暗記には最適です。
「例題」の解法をすべて暗記しましょう。

基礎問題精講

青チャートよりも1冊1冊がうすいのでとっつきやすいですが、質・量はちょうどよいです。
解説やまとめも見やすく、わかりやすいのでかなりおすすめします。

一対一対応の演習

青チャートや基礎問題精講よりはややレベルが高いですが基礎をしっかりと網羅しています。
学校で一通り習った人であればいきなりこれを使って解法暗記を進めるのも良いでしょう。
かなり力がつくと思います。

以上3シリーズが僕のおすすめになります。

さいごに

数学が苦手だけどどうしても得意になりたい!

数学のセンスがないので不安!

という人に残された最後の強力な兵器が暗記数学だと思います。

このような人は一度騙されたと思って解法暗記に取り組んで見てください。

1冊の問題集の解法暗記を終えた頃にはかなり世界が違って見え、その効果を実感することができると思います。

受験生活は長く苦しいですが頑張ってください!

何か質問などがあればこちらからお気軽にどうぞ。