この記事の目次
はじめに
この記事では
- センター試験が廃止され大学入試共通テストに切り替わった世代が医学部合格に向けてどのように勉強すべきか
- 大学入試共通テストのためにどのような心づもりをしておけばいいのか
を現役医学部生の僕の視点で解説します!
入試制度の変更に不安な人は読んでください。
2020年に廃止される「センター試験」の特徴
これまでのセンター試験は全てマーク式。
医学部受験者であれば大抵の大学で必要となる科目は、英語、数学、国語(現代文、古文、漢文)、理科2科目、社会1科目となっている。
短い時間の中でいかに素早く、ミスなく解くか。
そのような点での勝負になっている。
全てマーク式なので、「パターンを覚えるだけになってしまう」「思考力を問うはずの試験から遠のいている」と言った批判を受けてきた。
そのような経緯で新たに「大学入試共通テスト」というシステムに切り替わることとなった。
新たに始まる「大学入試共通テスト」の特徴
大きな変更点としは、数学と国語において記述式問題が導入されること。
さらに英語では4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価することが挙げられる。
英語は2020年度から2023年度までは大学入試センターが作問し共通テストとして実施する試験と、民間の資格・検定試験の両方が用意され、各大学はいずれかまたは双方を利用できる。
詳しくは河合塾のホームページを見てみてください。
医学部入試は2次試験で決まる
まずセンター試験があったころは「医学部はセンターで決まる!」とどこの教師も口うるさく言ってきましたがセンター試験で合否が決まるわけではありません。
医学部の合否は2次試験で決まります!
まず大抵の大学が総得点のうち2次試験の特典が半分以上の割合を占めている。
さらに2次試験の方が受験生の出来が大きくブレやすいので、1教科で、なんなら大問一個で”余裕合格”の点数から不合格に変わるんです。
僕も実際、医学部に合格した際は合格者順位は真ん中くらいでした。
しかしどの科目もギリギリ解き終えた大問があります。
その大問を一つでも落としていると不合格になっていたと思います。
医学部に合格する人は高3の秋までセンターの勉強を一切しない
自分はセンター試験じゃなくて大学入試共通テストなんだよ!って人ももうちょっと我慢して聞いてください。
医学部に現役で合格する人、特に進学校出身の人はギリギリまでセンターに向けた勉強はしません。
国語や社会などの2次試験にない科目は高3の夏以降、英語や数学、理科などの2次試験にある科目に関しては秋から冬以降、遅い人では年明けからという人もいます。
この理由はなぜかというと2次試験に通用するしっかりとした力をつけていれば、センターは「形式に慣れる」だけで良いから。
センター試験は質が違うだけで、きちんと勉強を進めていれば安定して得点できるテストなのです。
基礎、センター、2次という段階を踏む勉強は間違い
大手予備校でよくあるのは高校1年や2年の段階でセンター形式の問題を使った授業をしていることです。
これは本当に良くない。
センター形式の問題を使って演習をしても完全に学力は頭打ちします。
センター形式の問題をいくら解いても医学部に合格するための安定感を身につけることは絶対にできません。
2次のための力をつけてから、センター試験を見下ろすようなかんじで違う形式の問題になれるのです。
結局はセンター試験と変わらない
やっと大学入試共通テストの話に戻りますが、これも結局センター試験と変わらないでしょう。
少し出題形式が変わるだけで革新的な入試システムの変革とは言えないと思います。
理由1:受ける人数が多い
センター試験と同じく何十万人が一斉に受けるテストです。
それを1ヶ月程度の期間で採点をする必要があります。
だから採点官も何百、何千人雇います。
少ない採点官講習で、その何百、何千人の採点官が一律で明確な採点基準もつ必要がある。
採点ミスは禁物です。
ある程度機械的に採点基準が定まっていないとこのようなことはできません。
このような試験になってしまうと完全に予備校が対策可能なシンプルなものとなるでしょう。
穴埋めのセンター試験とさほど変わらないはず。
理由2:新制度になったら配点は慎重になるはず
受験生にとってはシステムが変わるのは嫌ですよね。
大学側もそうで、新しいシステムに対して受験生が混乱するのはわかっているはず。
そんな不安定な要素がたくさんある中で最初から、入試における大学入試共通テストの配点を高くするのはリスキーです。
自分の大学がこれまで通りにきちんと作ったテストの配点が高い方がきちんと受験生を選別できるので、より2次試験の配点が高くなるのではないでしょうか。
医学部や難関大学になるほどそのような傾向になるのではないかと考えます。
だからやるべきは2次試験に通用する勉強
だからこれまでのセンター試験と同じようなものと考えましょう。
2次試験に通用する力をつけるんです!
そのためにひたすら記述式の勉強を記述式の問題集を使って勉強するんです!
しっかりとした2次試験向けの力をつけた上で、大学入試共通テストを見下ろすように、慣れるように対策するのです。
予備校などでこれから出てくるであろう「大学入試共通テスト対策 数学1A」みたいな講座を高3になるまでに取らないようにしてください。
目標から逆算して長期的なプランを立てる
さて、目標が決まりました。
それはもちろん「自分が志望する大学の2次試験の問題が解けるようになること」です。
「大学入試共通テスト」は気にしないでください。
2次試験の勉強をしっかりしていれば貯金ができて、大学入試共通テストの勉強に手をつけるのが遅くなっても大丈夫です。
志望する大学の2次試験の問題を調べて、どの程度のレベルの問題を解けなければいけないか把握します。
次にそのレベルの問題が載っている問題集を調べる。
その問題集に取り組む力がなければより簡単な問題集を探す。
最終的に取り組まなければならない問題集を見つけて、いま現在の自分のレベルとの差を考え、段階的に取り組む問題集を決めます。
もちろん計画の修正は必要ですが、常にいまの自分と最終的に達するべきレベルの差を常に測りながら、自分に残されている時間と相談して計画を立てる。
計画は逆算して1日単位まで落とし込む
計画を立てるときはそれを1年単位から半年単位、1ヶ月単位、一週間単位、1日単位まで落とし込みます。
そうすると今するべきことが明確に見えてきて、スムーズに進めることができます。
「勉強する気がおきない」という人はたいてい、逆算して計画を立てるということをしていません。
それをしなければやるべきことが見えてこないから。
やるべきことが把握できなかったら当然どこから手をつけていいかわからず勉強のやる気も起こらないでしょう。
新入試制度に悩まされない
これまで書いたように、多少出題形式が変わるだけで必要なことはこれまでと変わりない。
「形式が変わるから不安…」などと思い悩んでいる暇があったら2次試験のことを考えてやるべきことをやるだけ。
ほとんどの人がまだまだ2次試験に必要な力はないはず!
英単語も古文単語もまだまだ足りていない!
数学の公式もまだ曖昧だし、基本問題も全て解けるわけではないのでは?
抜け目ないしっかりとした力をじっくり着実に身につけていきましょう。
そうすれば入試制度の変化など気にならないくらいの自信がつくはずです!
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